カラーチェ Calace

カラーチェカラーチェ  Calace

1825年 ニコラ・カラーチェ(1794~1869)が創立。
息子のアントニオ・カラーチェ(1828~1876)が父の後を継ぎ工房をナポリに移し、ギター・リュート・マンドリン等の製作に力を注ぎます。

アントニオの死後、ニコラ(1859~1924)とラファエレ(1863~1934)の二人の息子が工房を継ぎ、Fratelli Calace(カラーチェ兄弟)社を設立。


カラーチェ時あたかも、パスカル・ヴィナッチャによってマンドリンは大きく改良され、イタリアで大流行し、ニコラとラファエレもFratelli Calaceとしてマンドリンを製作しました。彼ら兄弟は製作家であると共に非常に優れたマンドリン演奏家、作曲家でもありました。

ニコラがアメリカに移住することになり、1901年ラファエレが工房を継ぐことになりました。ラファエレがマンドリン史上の巨匠として最も有名な、いわゆる"カラーチェ一世"です。ラファエレは楽器製作と共に演奏・作曲・出版と多方面で驚異的な業績をあげました。製作面ではクラシコシリーズを考案しカタログ化する事で、"カラーチェ"ブランドを世界的なものとし、現在の基盤を確立させました。ラファエレは1924年〜1925年に来日。東京・京都・名古屋での公演のほか、皇族方の前で御前演奏する機会を得て、彼の曲や楽器を献呈し勲章を受けています。

ラファエレの次男ジュゼッペ(1899~1968)が工房を継ぎ、マンドリン属のほか、ギターやバイオリン属の楽器も多く製作。第二次大戦下、大変困難な時代を過ごしましたが、戦後復興し再び優れた楽器の製作を開始しました。

現在はジュゼッペの息子ラファエレJr.(1948~ 祖父と同じ名前)が工房を継ぎました。娘アンナマリアも工房に加わり、先祖代々の伝統を守りつつ製作されています。"カラーチェ"は、イタリアのマンドリニスト ウーゴ・オルランディ氏をはじめ、プロから入門者のプレイヤーまで世界中で愛用されています。


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